13.世田谷コース 渋谷駅−二子玉川園駅15.8Km
渋谷駅を明治以来の学問の里、駒場へ。烏山緑道公園を経て、南北朝時代から二百数十年間、世田谷を支配した吉良氏の居城跡に。馬事公苑や砧公園に武蔵野の面影を偲びつつ、二子玉川駅に至る。江戸時代、多摩川には多くの文人墨客が来遊した。
(1)松涛駒場ギャラリー散歩(渋谷駅−淡島通り3.1Km)
渋谷駅から道玄坂上の繁華街を抜けて、閑静な街並の松涛へ。付近はもと紀伊徳川家の下屋敷であった。東大教養学部のある駒場周辺は江戸時代の鷹狩り場。それ以前は馬の放牧地であったといわれ、駒場の地名もこれに由来する。近くの駒場公園には高見順、伊藤整らによって創設された日本近代文学館などの施設があり、また公園と庭を接して、柳宗悦の創設した日本民芸館が建っている。
<見どころ紹介> <沿道のコラム>
(2)松陰太子堂散歩(淡島通り−上町駅4.6Km)
烏山川緑道に沿って太子堂を歩く。地名の由来となった聖徳太子堂があるのは円泉寺。その聖徳太子像は弘法大師の作といわれる。吉田松陰ゆかりの松陰神社、井伊家の菩提寺、豪徳寺を経て、かつての世田谷の中心地、世田谷城跡へ。古くはこの地を経由していた大山街道(現在の国道246号)は、小田原の後北条氏と同盟を結んだ世田谷の吉良氏にとって重要な意味を持っていた。その後、吉良氏は小田原の落城と運命を共にし、歴史の表舞台から姿を消すのである。
<見どころ紹介> <沿道のコラム>
(3)ボロ市木もれ陽散歩(上町駅−砧公園4.9Km)
上町駅から代官屋敷へ行くには、通称“ボロ市通り”を通る。江戸期の楽市に端を発するこの市は、毎年1月と12月の15、16日に開催され、通りの両側には千軒を超える露店が並ぶ。代官屋敷は世田谷代官大場氏の役宅で、江戸中期の建築物。庭園や遊び場なども整備された馬事公苑を通り、砧公園に至る。園内の世田谷美術館はおしゃれな新名所となっている。
<見どころ紹介> <沿道のコラム>
(4)静嘉堂わき水散歩(砧公園−二子玉川園駅3.2Km)
世田谷の台地を削る多摩川の流れ。コース一帯は、立川市より野川、仙川沿いに連なるハケの斜面である。ハケのわき水を水源とする丸子川(六郷用水)に沿って下り、静嘉堂文庫へ。ここは旧三菱財閥の岩崎家別邸。高台から遠望する多摩川の景観がすばらしい。丸子川をはなれて多摩川園駅に至る。野川、仙川の流れはここで多摩川と合流する。
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